日本食匠なでしこアカデミーとは

和食が世界無形文化遺産に登録されて今年で5周年を迎え、世界からも和食が注目されています。
しかし今、日本のどれだけの人が和食をきちんと説明することが出来るでしょうか。

和食とは、ただお皿の上の美味しい料理のことだけを指すのではありません。

● 自然と調和しながら健康に生きる食事の知恵
● 器や季節感を取り入れた繊細な美しさ
● 暦と行事食に残された季節の暮らし方
● 南北に長い列島で地域で受け継がれてきた伝統食や食材の知恵

その全てに日本の伝統と文化、先人の作り上げた素晴らしい叡智が残されています。

現代、昔ながらの和食離れは進み、私達の食卓から和食が失われつつあります。
日常の生活で和食器は使われなくなり伝統工芸も先細りしています。
私達は今、和食の文化が未来へ残せるか残せないか、そのターニングポイントにいるように思います。

和食の知恵を今の時代に合わせて、日常の中に素敵な形で受け継ぐ。

それが、私達が自分の健康のために、家族や子供の健康のために
そして日本の未来のために出来る最良のことだと思っています。

和食の可能性を未来へ、世界へ。

伝統と文化とは、過去の長い歴史を見ても時代に合わせて常に進化し続けています。
和食の本質は失わずに、21世紀の食空間にフィットするアイディアと共に
和食をより実践的に使いこなすことが求められています。

● 和食の持つ健康機能
● 発酵の美容効果
● 和食の食材の多様性
● 和食器の美しさ

和食はまだまだ多くの可能性を秘めています。
日本食匠なでしこアカデミーでは和食の伝統と文化をきちんと理解し、羅針盤となる和食の知識と、
現代に合わせて和食の楽しみを広げる料理と器のコーディネート技術をお伝えしていきます。

私達日本人がもう一度日本の食にたち戻り、発酵や日本の健康食を日々の食事に取り入れ、
その知識を次世代へのバトンとして伝え続けていける世の中へ。

家庭の中で、地域の中で、仕事を通して、
様々な場面で和食の未来の可能性を考えます。

 

日本食匠なでしこアカデミーの原点

 

「食卓から日本の社会を変える。イノベーションを起こす。」

大学時代、音楽療法を専攻していた私は、西洋医学と伝統医療や民間療法などを融合して患者さんと向き合う統合医療や、心の状態が身 体に与える心と身体の繋がりについて勉強していました。 そんなある時父の心臓の病気、母の胃潰瘍、自分自身の体調不良をきっかけに食事療法と出逢うことになりました。 当時流行っていたゲルソン療法、ファスティング、マクロビオティックや薬膳など様々な食事法を試した結果、日本の伝統的な食養生法で家族の健康状態がみるみる良くなりました。 父の心臓の状態も大事に至らず、母の胃潰瘍は薬も飲まずに1ヶ月の食養生で完治。私自身、原因不明の貧血状態や意識を失うほどの眠 気が続いていた未病の状態が改善されました。

日本の食養生法で一番驚いたのは心と身体の繋がり、自分の住んでいる土地や自然界との調和を大切にする学問であることでした。 そして季節や暦と向き合うの中で日本の文化も同時に知る事ができました。 「ダイエットや未病の状態で悩んでいる人に日本の食事で健康に綺麗になって欲しい。そして自分も知る事が出来た日本文化の尊さをもっ とたくさんの人に知らせたい!!!」 そんな思いから、音楽療法から食に方向転換。食の勉強や資格を取りながら、地方創生を専門とする食のコンサルティング会社に就職し ました。

地方の仕事をする中で、日本人の日本食離れにより、地方の農業、食品生産者が苦しんできたこと、
地方全体が衰退している事実と向き合う事になりました。

農業漁業の食品廃棄率の高さ、農業の高齢化や後継者不足、良い食品を作っても知られない、売れてない現実。
手作りで小さく良い物を作り続ける生産者の方々が廃業に追い込まれてきたことを知りました。

地方に行くと、郷土の食の物語があり、文化があり、健康にも環境にも良い郷土の料理があります。 その土地その土地に生きてきた人々の知恵や工夫がありました。日本は南北に長い多様性を持つ国です。 土地土地にテロワール(風土)があり食があり器の文化があり、酒があり、どれも尊い食文化です。

日本人が日本のものを食べてまずは自分達が健康で元気になる事。
その一つ一つの小さなアクションが真摯に食品を作り続ける地域の生産者を元気にする事に繋がる!!
そして地域を元気にする事が地域の食を繋いで行く事、日本の風土の文化を繋いで行く事に繋がる!!
そして大きな視野で見ればその先にある
地球環境を取り巻く多くの社会問題の課題解決に繋がる!!

私一人では変えられない事も多くの人と共有していけば社会は変える事ができる。
そんな思いが日本食匠なでしこアカデミーの原点です。

和食を社会貢献型ビジネスに。
和食を次世代に継承する食のプロを育て
日本の食で社会を変えるイノベーションを起こす。

日本食匠なでしこアカデミー

 

日本食匠なでしこアカデミーの目指す場所

 

和食を次世代に継承する~和食を価値を伝え、現代のライフスタイルの中に継承出来る人材を育てる。

食は「日本から失われゆく食事」として世界遺産に登録されました。和食とは単に料理だけではなく、料理を取り巻く日本人 の精神や風習や行事、健康の知恵、器などの伝統工芸や伝統文化を含んでいます。四季のある日本の豊かな自然のもとで培われ てきた伝統的な和食の知恵や工夫を、次の世代に伝えていくことは私達の大きな役割だといえます。 和食の衰退が危惧される一方で、日本人のライフスタイルが大きく変わりゆく時代の流れの中で和食を存続させるためには、古 来からの叡智である和食文化を現代のライフスタイルで取り入れていくための提案も必要であると考えています。 和食を次世代に継承するために、和食の価値を見直し、現代のライフスタイルに合わせてデザインできる人材を育成していきま す。 そして東京オリンピックを2年後に控え、世界中から和食が注目されインバウンドが増加する社会背景の中で、今後の国際社会 で自国の食文化に誇りと日本人としてのアイデンティティ持ち、活躍出来る日本女性を一人でも多く増やしたいと考えています 和食文化を多くの人に伝えていける「食匠なでしこ」を育成・排出し、食匠なでしこと共に和食の価値を次世代に伝えて行きた いと考えます。

食から地域の問題、社会問題を解決する

現代日本には、食の欧米化による日本人の健康状態の悪化、自給率の低下、フードロスの問題、地方の生産者の衰退、食文化を 始めとした日本文化の衰退など、様々な課題が取り巻いています。多くの食の問題は、戦後日本人の食生活が大きく変わり、食 品の生産、流通体制が変化したことにも関連しています。 日本の食卓にもっと日本の食を取り戻すことが出来たら??和食には未来を変える力があると信じています。 日本の食を伝え食のプロデューサーとして活躍できる食匠なでしこが増えることで、日本人一人一人が和食の食事バランスを毎 日の食事の中に取り戻し、日本の食が無駄なく消費される社会作りに貢献します。 また、地域と食のプロデューサーとなる人材を育成することで、地域における様々な社会問題解決に役立つ組織とプラットフォー ムを作ります。

 

日本食匠なでしこアカデミーの社会的意義

和食には4つの日本の未来を変える力があります。

日本人の心と身体の健康を守る

食の欧米化による健康状態の悪化、またストレス化社会の現代、心の問題も食事が影響を与えていることも少なくありません。 和食は元来自然を感じながら心と身体、自然との繋がりや調和を大切にする食事でした。日本の風土に合わせた季節の食材を 中心とした日本の健康食を食べることで、環境にも負荷なく日本人の健康を守理、医療費の削減にも役立つと考えます。

地域の活性化・地方創生

日本の食を支えているのは地方です。日本には風土(テロワール)があります。 日本人が日本の土地で獲れたもの、それらを使った日本で加工された食品や酒、食を取り巻く器などの伝統工芸品。地域のも のを食べて、使うことの一つ一つは小さいアクションでも、多くの人が日本の食を取り戻すことで地域を元気にする力になります。

SDGs/持続可能な社会の実現

フードロス・自給率の向上 日本は先進諸国の中でも食糧廃棄率がトップレベルです。日々たくさんの日本で生産された食糧が廃棄され、多くの食品を海外からの輸入に頼っています。もともと私達の食習慣とは異なる欧米化された不自然な食べ方のバランスは日本人の身体だけでなく、自然の生態系に負荷がかかり自給率を下げフードマイレージを上げています。一人 一人が廃棄されている野菜や食糧に目を向け、なるべく日本のものを食べ、日本の生産者が真摯に物作りをしている日本の生産者から購入すること。そんな当たり前のアクションが環境問題や食料問題の解決にも繋がっていきます。

日本食文化の伝承

未来の食卓へ日本文化を継承する 母から子へと受け継がれてきた日本の食文化。かつて母の味には郷土の味、地域の文化がありました。食は最も身近な日本の 文化。食べる事が地域文化や年中行事や暦と結びつき、和の心や日本人としての精神性、アイデンティティーを形作っていま す。美味しく和食食べ、知るところから、日本の文化を受け継ぎ残していく事が出来ると考えています。

日本食匠なでしこアカデミーVMPC

 

Vison

「日本の食卓にもっと日本の食を。」

私たちの家庭の食卓から 失われつつある全国の和食の文化を次世代に継承、啓蒙していきます。

Mission

「和食美膳をプロデュースします。」

和食で健康に美しくなるお料理を追求し 和食で食卓を美しく演出する技術・技法をお伝えしていきます。 食の仕事に必要なプロのテクニックを身につけることで、 家庭の和食文化を伝え食卓を演出することの出来る食のプロ を育成します。

Policy

「和食で健康に、美しく。 和食を現代の食卓に合わせながら楽しむ。」

日本人が改めて和食を見直し 家庭に取り入れるきっかけをつくり、和食を通じて日本人の生活を豊かに します。

Commitment

「日本の風土を伝えていく、食匠なでしこを全国に増やします。」

全国の日本の食卓をプロデュースできる食匠プロデューサーを全国に増やし、料理を通じていきいきと自分らしく輝ける日本女性を増やします。

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