一杯の味噌汁の力
食事は全てのはじまり
大切なのは、一日一日、自分自身の心の置き場、
心地よい場所に帰ってくる暮らしのリズムを作ること。
これは、料理家の土井善治先の言葉です。
どんなに忙しくても、
冷凍食品とか、インスタントとか、
お惣菜を買わなくても食べられる、
栄養たっぷりの手料理。
それはお味噌汁です。
忙しいとき、
疲れているとき、
何も作る気力が起きないとき、
そんな時は私は決まって
具だくさんの味噌汁に玄米を食べます。
油揚げや厚揚げを入れたり、
時間が無いときはすぐに火の入る葉野菜をいれたり、
寒い日には根菜をたっぷり。
仕事帰りに買い物する時間、
飲みに行く時間を削ったら、
ほんの10分あれば出来る手料理。
食べることは明日の活力になるから、
一日の疲れを増やすような食べ方はしたくない。
日本の食文化を信じる。
良く食べることは、良く生きること。
食べることは命に繋がっている。
江戸時代初期の頃までは、
庶民の食事は一汁一菜。
具だくさんの味噌汁でした。
貧しく物のない時代、
流通がなく物の手に入らない時代。
白米も手に入らない時代。
人々の命を繋いできた味噌汁と雑穀。
現代でも
ガンや糖尿病や高血圧
食事を日本の粗食に変えるだけで、
元の日本人の食事に戻すことで
深刻な病気が治ってしまう事例がたくさんあります。
日本の食の力で
奇跡だって起こせる。
大切にしたいのは
秩序をもって食べる。
ということ。
私も美味しいものが大好き。
食べ歩きも大好きです。
でも、身体をリセットする日を必ず作る。
欲望のままに食べ続けていたら?
忙しいを言い訳に食べ物に気を使わずに
加工品ばかりを食べ続けていたら?
身体の中はお休みすることもできず
ゴミが溜まり続けていくようなもの。
美味しいもの、美味しいお酒、
心が満たされる代わりに、
身体を少しだけ酷使してしまいます。
だから、美味しいものを楽しく食べて
元気に過ごせたお礼に
身体を労ってあげる日を作る。
それは特別なことではなく
たった一杯のお味噌汁。
日本の食の力を信じよう。